2015年10月06日

後悔

ずっと好きだった。子どものころからずっと。
でも、俺はあの子にひどいことをした。一生許してもらえないような、ひどいこと…。

だから引っ越しが決まったこと言えなくて、何も言えないまま、あのこの元を去った。

ねぇ、今君はどんな顔してる?どんなことを考えてる?
離れてからずっとそんなことを思っていたけど、今はもうそんなことすら思わなくなった。
時が過ぎるのは、残酷だが、救いでもあった。

でも、そんな昔の行動を激しく後悔するまでに、時間はかからなかった。
“あの町”に戻ることになったから。
あの子のいる“あの町”に…。

時は経ってしまっているのに、姿を見た瞬間、君だとわかったんだ。
会ったらすぐに謝りたくて、傍に行きたくて、気づけば名前を呼んでいた。

でも、そこで後悔することになる。

君が、俺の顔を見た瞬間、怯えたような顔をして逃げて行ってしまったから。


時間を戻すことはできない、
でも君と過ごした時間はとても楽しくて、一番の恋愛の思い出で…
それを、俺の過ちで全てを無にしてしまった。

お願いだから、話だけでも聞いてくれ。
もう一度笑顔が見たいなんて贅沢は言わない。ううん…言えない。
ただ、もう一度、ちゃんと話がしたい。それだけなんだ…  

Posted by 栃彦 at 16:21